Twitterで見掛けた「アドセンス代行」に感じた違和感

ユウの部屋ーTwitterで見掛けた「アドセンス代行」に感じた違和感

先日、Twitterで「アドセンス代行」というサービスがあることを知りました。サービス内容は、依頼主のブログをGoogleアドセンスに合格させることで、その対価としての報酬を貰っているようです。

このAdSense代行サービスについて違和感を感じるので、私の思うところを記しておきます。

そもそもアドセンスって?

すでにGoogle AdSense(グーグルアドセンス)についてご存じの方は飛ばしてください。

Google AdSense(以下、アドセンス)とは、自身のブログやサイト、YouTubeなどに広告を貼って収益源とできる、Googleの提供するサービスのひとつです。

Google AdSense(グーグルアドセンス)は、Googleの提供しているコンテンツ連動型広告配信サービス。(中略)初期費用や月額料金などは一切かからず、サイトを所有していれば誰でも申込が可能であるが、サービスを開始する前にGoogleの審査を通過する必要がある

フリー百科事典ウィキペディア「Google AdSense」より

このアドセンス合格は年々難しくなっていると言われており、ブログ初心者のあいだではひとつの関門のような位置づけになっています。そのため、アドセンス合格を攻略する記事やツイートなどの情報はブログ初心者から一定のニーズがあります。

アドセンス代行に感じる違和感

世の中には様々なジャンルの「代行サービス」があります。運転代行、ホームページ制作代行、家事代行などなど。広義には、商社や旅行代理店も「ユーザーの手間を肩代わりする」という意味で代行サービスと言えます。

では、これら既存の代行サービスが多数あるなかで、なぜ「アドセンス代行」が私に違和感を与えたのか。それは「消費者にメリットの少ない一方的な搾取」だと感じたためです。

ここで、いくつかのAdSense代行サービスを調べたところ、概ね以下のような内容でした。

AdSense代行の内容
  • 主にココナラやTwitterのDMで販売
  • 記事執筆の代行をしてくれる
  • 合格までの期間は30~60日程度
  • 価格は2~10万円程度
  • 体感的には3~5万円が多い印象

この価格、投資回収するのにどれくらいのレベルのブログを作れば良いのでしょうか。

実際にアドセンスで投資額を回収するには

アドセンス審査に申し込むブロガーのほとんどが「ブログで収益を得たい」という目的でしょう。では、アドセンス代行に仮に5万円を投資したとして、同額を回収するために必要なブログのPV数(ページビュー数)はどれくらい必要なのでしょうか。

ネットで調べてみると、よく言われているのが「1クリック≒30円」「クリック率1%」あたりのようです。そこでアドセンス収益とPV数の関係を以下のように仮定します。

1クリック=30円=100PV × 1%

☞ 10,000PV=3,000円

ものすごく大雑把ですが、10,000PV=3,000円としてみます。(広告単価によって変動)

この仮定に基づくと、アドセンス代行に50,000円を投資して1年で回収するには、月間10,000PVを約17か月間、累計170,000PVを得る必要があります。月間10,000PVを得るには、日に約300PV以上が目安になります。

ここで、少し古いですがオモシロいデータがありました。

1日の平均アクセス数が10あれば、すでに上位50%です!

さらに、1日の平均アクセス数が50あれば、上位20%です!

さらにさらに、1日の平均アクセス数が300PVあれば、上位5%です!

パカログ『ブログのPV数が1日50PVあれば上位20%のブロガーらしい

データは2013年のもののため、2020年時点ではブログ集客ノウハウ(SNS運用、検索ハックなど)が蓄積されており、よりPV数は稼ぎやすいのかもしれません。しかし、体感的には月間10,000PVは狭き門だと感じます。

アドセンス代行は消費者にメリットの少ないビジネスではないか

そもそもですが、アドセンス代行を頼む=自身の記事ではアドセンスに受からない人が、この月間10,000PVという「アドセンス合格以上に」狭き門を通れるのか疑問です。アドセンス代行で受かったとしても継続して記事を執筆するのは自分自身であり、自身のブロガーとしての実力・魅力を鍛えなければいけないのだと思います。本来的には、アドセンスはこの「ブロガーとしての実力を身に付ける」過程で受かる通過点ではないでしょうか。

そういった意味で、この「アドセンス代行」は多くの消費者にとって回収の難しい投資であり、メリットが少ないサービスだと思います。

綺麗ごとを言いますが、ビジネスはwin-winの関係で発展しなければ長期的に継続できず、社会をより良くすることはできないと考えています。しかし、このアドセンス代行は消費者の未来を明るいものにする本質的なサービスではなく、いわゆる “替え玉受験” です。替え玉で東大にに入っても授業に着いて行けず脱落する未来しか見えません。これはwin-loseのビジネスだと思います。

価格自体は適正だと思う

アドセンス代行の3~5万円ですが、この価格自体は決してボッタクリ価格とは思いません。アドセンス合格のために、依頼主のブログ拝読・記事の構想・記事の執筆などの作業が発生するでしょう。5記事で合格だとして、1日2日で終わらせるのは難しいと思います。仮に3日かかったとして、1工10,000円×3工数=30,000円と考えると、適正な価格に感じます。(個人の意見ですが)

代行サービス自体は悪くない

代行サービス自体は私も公私で利用しますし、とても良い業態だと思っています。しかし、それらは生活や仕事の質を向上させるものや精神的・肉体的な苦労を肩代わりしてくれるものです。決して「回収の難しい投資」などではありません。

また、アドセンスに受かることがクローズアップされがちですが、審査のないクリック型広告「忍者AdMax」というものもあるようです。

目的が「ブログで稼ぐ」ということであれば、アドセンス合格に拘る必要もないのでは? と個人的には思います。「数万円を払ってでもGoogleアドセンスに合格する!」というのは、手段が目的化している典型ではないでしょうか。

 

以上

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